”感情をベースにつながるオンライン交流会”半歩先の歩き方MEET UPが、2022年1月14〜16日、21〜23日の6日間開催されました。

▼半歩先の歩き方MEET UPとは?

鹿児島県内6地域で”地域内外から人が集まる場”を運営している6組を「半歩先を歩いている方々」と定義し、1組ずつゲストに招き1時間半のオンライン交流会を開催。
前半では、様々な質問を元にゲストそれぞれの地域における半歩先の歩き方について伺いました。
後半では、参加者の皆さんと一緒にチャットを使ってゲストの思いを深掘りしたり、参加者からの質問にゲストが答えたり(場合によっては参加者が抱えている課題を共有したり)といった双方向的な交流を行いました。

▼ゲストのインタビュー記事を先行公開

交流会に先立ってゲストそれぞれの幼少期〜社会人生活の中で印象に残っていることや現在の活動に至るまでの背景をまとめた「半歩先の歩き方MEET UPにつながるインタビュー記事を先行公開しました。

本記事は、半歩先の歩き方MEET UP 当日のアーカイブ記事です。

当日の様子をそのまま記録した動画は、EIGOのYouTubeチャンネルからご覧いただけます。

YouTubeで半歩先の歩き方MEET UPのアーカイブ動画を見る

– 1/16のゲストは、指宿市 一棟貸しの宿「木の匙」 浦野敦さん、良美さん

・浦野 敦(うらの あつし)さんのプロフィール

1976年2月生まれ 指宿市生まれの東京育ち。小学校の卒業と共に、父の仕事の関係で香港に移住。高校生までを海外で過ごし、大学進学のために再び東京へ。卒業後は漬物メーカーに就職。2年ほど働いた後、商社に転職。その後も複数の企業で働いた後、2016年に指宿市開聞河尻(かいもんかわしり)へ移住。有機農家として”ユーファーム株式会社”を起業し代表を務めている。2020年には一棟貸しの宿「木の匙」をオープン。3歳の息子の父親でもある。

・浦野 良美(うらの よしみ)さんのプロフィール

1976年12月生まれ 広島県出身。4歳からピアノを始め、小中学生時代は合唱団に所属。高校までを地元で過ごし、島根県にある大学へ進学。声楽を専攻。卒業後は音楽療法について学ぶために、埼玉県にある専門学校へ。その後上京し、社会人生活を東京で過ごす。2016年に敦さんと一緒に指宿市開聞川尻に移住。”ユーファーム株式会社”では専務取締役を務める。畑仕事に一棟貸しの宿「木の匙」の経営と忙しい日々を送っている。また3歳の息子の子育て中でもある。

浦野敦さん、良美さんの事前インタビュー記事はこちらから

− 敦さん、良美さんの普段の活動など

東京から移住した浦野さんご夫婦は、指宿市開聞川尻で一棟貸しの宿「木の匙」を営んでいます。

半歩先の歩き方MEET UPにご出演いただいているゲストの中にも宿を運営している方はいらっしゃいますが、

木の匙の特徴は”新築”ということ。

東シナ海と開聞岳を一望できる最高のロケーションを活かすためには、この土地に建てるのが最適だったと立ち上げ当時を振り返ります。

− 事前に撮影した動画を視聴

木の匙で事前に撮影した動画では、有機農家としての顔も持つお二人が抱いている葛藤や土地購入から始まった宿づくりについて。

また宿の設計や工事、ロゴデザインをサポートしてくれた友人たちとのエピソードや、「有機農家 × 宿経営」の両立と今後の展望など、様々な視点からお話しいただきました。

普段の活動の光の部分だけでなく、課題に感じている部分や悩みの部分についても丁寧にお話しいただいたことで、

参加者の皆さんとの心理的距離がグッと縮まったように感じました。

− 参加者と共に関係性を深めていくオンライン交流会

交流会では、移住後のお二人の自宅の床の張り替えを行ったこともあるNPO法人頴娃おこそ会・コミュニティ大工の加藤潤さんにも参加してもらいました。

サブゲストという立場で、浦野さん夫婦を更に深掘りしていきます。

出生地は指宿市ではあるものの東京で育った敦さんと、広島県出身で社会人生活を東京で過ごした後に、指宿市へ移住した良美さん。

意外にも移住に対する大きな不安はなかったとのことですが、移住当初にスタートした農業に関しては思うところもあったようで、当時の正直な思いについて話してくれました。

また敦さんは、幼い頃から価値を感じていた指宿市 開聞川尻の風景や、海まで徒歩10秒という木の匙の魅力について。

木の匙のテラスから見える夕焼けは、まさにここにしかない景色。

一棟貸しというプライベートな空間で、リラックスした時間を過ごすことができます。

内装のほとんどは、良美さんの担当。

資金に限りがある中で、どんなことを考えながら室内の環境を整えていったのか。

キッチンの色味や備品についてなど、良美さんらしいこだわりが詰まった空間づくりについて触れることができました。

事前質問では、

・お宿の中でこだわったポイントはありますか。あわせて、来られた方に「ここがいいね」と言ってもらえるポイントなどあればお聞きしたいです!

・これからお宿をするにあたり、気をつけるべきこと・大切にすべきことなどあればお聞きしたいです!

といった内容も寄せられていて、良美さんの実際の体験を元にしたエピソードが参考になった方も多いと思います。

その他にも、

・木の匙に宿泊される方は、家族連れが多いとか、傾向があったりするんですか?

・利用者の声で嬉しかったこととかありますか?

といった宿の運営に迫るような質問も多く寄せられました。

− さいごに

移住当初は夫婦2人だった敦さんと良美さん。

現在は息子さんが生まれて3人暮らしになりました。

オンライン交流会の途中でお二人の画面に時々映る息子さんの姿に、和んだ参加者の方も少なくないと思います。

半歩先の歩き方MEET UPは、「子育て中の方にも気軽に参加してもらえたら」という思いもあって、完全オンラインイベントとして企画・実施しました。

直接顔を合わせることで生まれるつながりもあるとは思いますが、本企画に関しては、あえてのオンラインを選択。

正直なところ、「主催者としてオンラインでどれだけのつながりを生み出せるのだろうか……」と不安に思っていた部分もありましたが、

”参加者それぞれがプライベートな空間から参加できるオンラインイベントだからこそ、感情をベースとしたつながりが生まれやすくなった”と、

画面に見切れる息子さんを見ながら、そんな確信を持つことができました。

当日の様子を収めた、YouTubeのアーカイブ動画も、ぜひご覧くださいませ。

− 関連リンク

6地域のゲストの事前インタビュー記事を見るYouTubeで半歩先の歩き方MEET UPのアーカイブ動画を見る

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半歩先の歩き方MEET UPは、鹿児島県から「つなぐ・つながる連携の場づくり事業」を受託したNPO法人頴娃おこそ会が実施いたしました。

かざり

かざり

2019年に移住。2023年1月まで南九州市頴娃町の地域おこし協力隊として活動し、卒業後も同じ町で過ごしています。ライターや広報の仕事をしながら、地域でも活動中。好きなドリンクは、赤いコーラです。