2019年9月25日に鹿児島県頴娃 (えい)町にある、ゲストハウスふたつや、にて私たちの農業のミライ〜販売戦略編〜が開催されました。
専業農家や兼業農家をはじめ、趣味で家庭菜園を楽しまれている方など、頴娃町内外から約15名が参加。
ゲストスピーカーとして、フードビジネス総合プロデューサーの川野 拓矢さんをお招きし、主に農業経営の視点からお話しいただきました。
主催は、NPO法人頴娃おこそ会です。
本記事は「鹿児島県内の価値ある今を記録する」をコンセプトに活動している、ブロガ〜かざりによる「私たちの農業のミライ」参加レポートです。
一過性にとどまらない場作りを
今回開催された「私たちの農業のミライ」は、2019年2月に開催された「魅力ある農産物を届けよう−「地域おこし協力隊と考える農業のミライ」にて−」の続編でもあります。
回を重ねることで「仲間を見つけたい」「相談できる人と知り合いたい」と願っている生産者同士の横のつながりを深め、これからの農業を考える仲間を見つける場として、一過性にとどまらない場作りを目指しています。
私たちの農業のミライ プログラム
・主催者あいさつ
・会場全体でアイスブレイク
・ ゲストスピーカー 川野さんプレゼン
・質疑応答
希望者のみ、懇親会へ
これからの販売戦略について考える
フードビジネス総合プロデューサー 川野さんからマーケティングのプロセスや生産から販売までのビジネスモデル、マーケティング・ミックスの考え方などを学びながら、参加者それぞれが育てている農作物の魅力や「ここがすごい」について考えました。
中でも後半に紹介されたマーケティング・ミックスについては、例を元に自社の商品について考えるワークを行い、参加者自身が自分と向き合う時間を取りました。
自分を知るための、様々なキーワード
商品や価値を届けるためには「自社の商品や、それを育てている自分自身について知ることから」と、川野さんから参加者へ様々なキーワードが投げられました。
・理想の農業経営とは?
・学び続けて、実践し続ける
・立ち止まって、ふり返って、先を見る
・魅力を見つけて、磨いて、届ける
・味以外の価値
・他者との比較でしか、自分(自社)のことはわからない
・大事なのは、言語化すること
・届けたい人によって、表現を変える
・柔軟性と視野の広さ
・誰に、何を、どう伝えるか
・まずは出口を定めよう
参加者の感想
約2時間の学びの時間を経て、参加者のみなさんがどんなことを感じたか。
・2月に参加した頃と比べて、自分自身の成長を感じた
・一緒に考えられる仲間がいて、よかった
・自分のことはよくわからないけど、他所のことは色々考えられるので、色々話せる
・不安に思っていた部分が、他の農家さんと繋がったことで解消した
・もっとできることがあるなあ、と感じた
専門的な内容もあり、わたし自身全てを理解できたわけではないですが、普段頴娃町で暮らす中で仲良くしてもらっている農家さん達が「普段そういうことを考えているんだ」と新たな一面を知れたり、仕事をする中で抱えている悩みについて触れられて、良かったです。
情報発信を一つの生業にしている者として、また他所から引っ越してきた移住者として、今後は生産者のストーリーを伝える仕事もできたらいいなあ、と町への思いが膨らむ時間となりました。
(撮影:鮫島歩)
かざり
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