何故お茶を黒い布で覆うのか?もうすぐ茶摘み始まります!!

お茶の新芽が伸びてきた!!

そろそろ新茶の季節がやってきます。

写真の様に可愛い新芽を伸ばしてました♪(3月21日撮影)

この茶畑も今はこんな状態になってます↓↓↓

バロンと呼ばれる寒冷紗に覆われております。

なんの為に寒冷紗?

この作業、お茶の仕事の中で一番ハードなんです。

これさえなければお茶の仕事って楽勝♪ってもんですよ。

こんな感じで人の手で広げ、風で飛ばない様に

二歩毎に洗濯バサミの様なピンでお茶の枝とバロンを止めて行くのです。

で、だからこんなハードな作業をするの?

私も鹿児島に来た23年前、思いましたよ。なんの為に??

聞いてみたら「茶の色が濃くなっとよ」と。

ん?嘘だぁ〜〜

私は小学校で黒いもの被せて直射日光を遮ると黄色くなってヒョロヒョロの植物が育つって習ったもん!

こんな事したって緑濃くなんないもん!!

被せて一週間後。

(みてろよぉ〜剥いだら絶対黄色いから。。。)

意地になって思ってましたよ。

勢いよく剥いだら。。。ガーン。。。

緑が濃い!何故?なぜ?ナゼ?誰か教えて〜〜〜〜!!!!

(この答えを知ったのはそれから13年後です。自力で頑張りました)

被せてあったところと被ってなかった所の色の違いわかります??

こうやって並べたらわかりやすい??

これでも被せて3日しか経ってないんだけど1週間以上被せてもっと緑を濃くします。

こうする事で皆様がお茶を淹れて飲む時綺麗な緑のお茶が入るのです。

不思議でしょ??

私が学校で習ったことはなんだったの??

あの理科の授業は何??

日本茶インストラクターになってから調べましたよ!!

あの理科の授業で習ったのは一年草のお話。

緑が濃い理由

木はね、冬の間に根っこに栄養を溜め込んでるの。

春に元気に新芽を沢山出す為に。

茶農家はだから冬も肥料を振るのです。より栄養を蓄えてもらう為に。

バロンを張られ直射日光(紫外線)が来なくなったお茶の木は

少しの光でもたくさんの栄養を作ろうと

根っこの栄養を必死に葉っぱの先端に集めるのです。

だから色が濃くなるのです。

お茶の木ってすごいよねぇ。利巧だよねぇ。

それ発見したの誰?人間って凄い事するよねぇ。

子孫繁栄の為に命がけで栄養を集めてくれて色と美味しさが最高潮になった瞬間に摘むわけですよ。

美味しくないわけがない。最高に美味しいお茶ができるんですよ。

昨日までただひたすらバロンを被せる作業が続いていましたが

いよいよ摘む日がやってきました。

今日からは剥いで、摘んで、また被せての繰り返しのハードな日々です。

でも、もうすぐ皆様に美味しいお茶がお届けできますよ。

楽しみにお待ちくださいね。

最後に

日本一のお茶処、南九州市の知覧茶は市内各地でお求め頂けます。

GWには店頭に出始めるかな??

新茶と、色んな種類のお茶を楽しむ会も計画中です。

作り手によって、作る土地によって、色も味も香りも全然違ってくる緑茶。

色々なお茶を飲み比べて楽しんで頂けたら幸いです。

新茶が出来上がるのをどうぞ楽しみにお待ちください。

明日からはこんな茶摘み風景が至る所で見られます。

沢山の農作業車も走り回りますので観光に来られる方はどうぞ事故にだけはお気をつけください。

The following two tabs change content below.
SEICYOUKI

SEICYOUKI

こんにちは。SEICYOUKIです。なぜにSEICHOUKIかと言いますと、縦横共に成長中だからです。まぁ、縦はたかが知れてますけどね。縮むお年頃なのに伸びてますよ。そんなお年頃ですから横の成長は止められず。。。ただいま茶殻ダイエット遂行中です!!成長期がめでたく止まったら改名いたします!