ハンバーグの美味しさの秘密を探りに行ったら、それは一人の「人生を変えたハンバーグ」だった。

おはようございます。編集長のちゃこです。

ただ今、開催中の南薩みりょくキャンペーン、いよいよ本日最終日となりました。10月31日24時まで!豪華景品があたりますので、是非ともご参加いただければと思います。

今回は、そんな豪華景品の中から、1品をご紹介!

私が住んでいる近くのお魚屋さんで、冷凍ハンバーグが売っています。魚屋さんにハンバーグ!?そして、1個350円。んー、高いけどなー、買ってみよう!

早速家で食べてみると、

う、う、うまーーーーーーーーーーー!!!!

ウマーベラス!!


編集長がはまっているだけです。いい歌です。

この映像が脳内でリフレイン。衝撃が走りました。こんなおいしい冷凍ハンバーグは、食べたことがありません。350円、いや、700円くらいの価値があります。

そんな衝撃が走った私は、さっそくエイゴーTシャツに着替え、枕崎へ!

ここは、桜山町。

鰹節の生産量1位の枕崎市、漁師まちのイメージがつよいですが、少し離れると、緑あふれたのどかな光景が広がっています。

明治屋さんは、創業60年の老舗お肉屋さんです。

 

鹿籠豚(かごぶた)の名前由来

ホームページを拝見すると、このようなことが書かれていました。

1949年(昭和24年)から枕崎産の黒豚の東京出荷は始まりました。当時の鹿籠駅から、生きたまま運ばれた黒豚は、その旨さと肉質の良さから、瞬く間に大評判になりました。
貨車に鹿籠駅の車票が付いていた事から、市場間や食肉業者間では、自然に『鹿籠豚』と呼ばれるようになりました。

全国で初めての豚のブランドがここに誕生したのです。

全国で初の豚のブランド!?!?

鹿籠駅???

ちゃこ
鹿籠という車票が付いていたことから、この名がついたとのことですが、鹿児島の車票が『鹿籠』なんですか?
経実さん
ここ桜山町に、鹿籠駅という駅がありました。そこから東京の品川まで豚を送っていたんです。

そう、教えてくれたのは、株式会社明治屋代表取締役の鮫島経実(つねみ)さん。

ちゃこ
枕崎から東京まで鉄道でつながっていたんですか?
経実さん
当時は、南薩鉄道があったからね。枕崎から伊集院、そして福岡までとつながっていたよ。そのころは、鶏を専門に扱っていました。結構な頻度で、地鶏を集めて福岡まで、送っていたんです。確か福岡まで1日で着いたと思います。

じゅーじゅーじゅー♪

ちゃこ
私が知る物流と全くかけ離れた時代の話です。いつ頃の話ですか?
経実さん
50年ほど前だったかな。
ちゃこ
50年前には、鉄道があり、ここ枕崎市桜山周辺にあった鹿籠駅から、黒豚が送られていたということですね。評判も良く、車票に鹿籠と書かれていたことから、『鹿籠豚”』のブランド名がついたということですね。ようやく理解できました。

昔の地域名が残るバス停

なんかさっきから美味しい音が聞こえるなー。と思っていると、すっと。

美千代さん
つまみながらー

と出てきたのは、ウインナー。早速いただきます。

ちゃこ
歯ごたえがすごい!肉感がすごいですね、お肉たべてるみたい、甘い!

リアクションに微笑む二人。

経実さんのお隣に座っているのは、鹿籠豚の生産者、茅野(かやの)さんです。もちろん、こちらのウインナーにも茅野さんの黒豚が使われています。

生産者茅野さんのこだわり

ちゃこ
黒豚は、お父さんの代から生産されていたのですか?
茅野さん
親父というか、昔、この辺の人は、畑で使う堆肥を取るために、みんな黒豚を飼っていたんです。馬や牛と一緒ですね。その頃は、白豚もいなかったからねー。
経実さん
中学生のころ、白豚がトラックで運ばれてきたのを見て『うわ、白か豚やーーーーー』って驚いたのを思い出します。
ちゃこ
白いのが、当たり前だと思っていました。みなさんにとっては、豚は黒というイメージが強いんですね。
茅野さん
はい、この辺には、黒豚の原種がいたので、当たり前でした。
茅野さん
白豚は、うんこが柔らかいよなー。
ちゃこ
え!?じゃあ、逆に黒豚のうんこは硬いんですか?
茅野さん
そうだよ。白豚はすぐに大きくなるから、じゃんじゃん食べる。うんこもたくさん出る。黒豚は、小食だから、なかなか出ないんです。だから、硬くなる。小食な分、成長するのに時間がかかるんです。
ちゃこ
黒豚は、白豚と比較すると、生育スピードが遅い分、とても手間がかかるんですね。ただ黒豚ブランドってだけで、高い値がつくのかと思っていましたが、成長の遅さにより、手間がかかっていること、初めて知りました。黒豚のうんこが硬いことも。
茅野さん
黒豚は、産子数も少ないから、数も出ないんですよ。だから、生産効率の良い白豚へ移行した農家も多かったんです。
ちゃこ
生育スピードも遅ければ、産子数も少ない。。。
茅野さん
黒豚は病気にも弱いんです。かけあわせて、病気に強い豚を作ろうとしても、味がダメになったりする。一方で、美味しい豚を作ろうとしても、病気に弱くなったり、奇形児になったり。原種を引き出す作業に力を注いでいます。
ちゃこ
原種を引き出す?
茅野さん
本来いた原種を引き出せば、味が美味しくなる。でも、病気には弱いので、病気に強い力を持てるよう、バランスを見極めながら、交配させています。飼料にもこだわっています。サツマイモをいれたりね、オリジナルのレシピを持っています。
ちゃこ
黒豚本来の持つ力に寄せていけば、味も美味しくなるんですね。そこのバランスをとるのが難しそう。白豚と比較すると、

  • 産子数が少ない
  • 生育スピードも遅い
  • 病気に弱い

相当な時間と労力をかけなきゃ黒豚は出荷できないことが分かりました。でもなぜ、黒にこだわっているんですか?

茅野さん
まあ、俺にも分からない、黒の方が親しみがあるからねー。一つ言えることは、味がいいから生き残れる、ただそれだけだと思います。

愛情と強い自信に言葉がでません。

かごしま黒豚のキーパーソン

ここで、取材中に名前が出てきた、かごしま黒豚の産みの親について、調べてみることにしよう!

現在の黒豚は、明治時代にバークシャー種と呼ばれるイギリス原産の豚と薩摩の原種との改良を重ねたものだそう。

園田兵助(そのだへいすけ)

鹿籠出身。黒豚の父と呼ばれている。積極的な品種改良と、サツマイモと魚のアラを組みあわせた飼料を食べさせる養豚を確立させた。

森茂雄(もりしげお)

鹿籠出身。家畜商。1949年に南薩鉄道の鹿籠駅から黒豚を出荷。美味さと品質の良さから賞賛を浴び、日本初の豚肉ブランド『鹿籠豚』を誕生させた。

この鹿籠出身の二人のキーパーソンが現在のかごしま黒豚を産業として確立させました。

売り方を変えて商売に挑戦

ちゃこ
ずっと鹿籠豚一筋で売っているんですか?
経実さん
いいえ、最初はブロイラーの養鶏をしていました。浄化槽設置の問題など出てきて、養鶏は徐々に縮小させました。時代の流れもあり、一つだけでは生きていけない。お肉の仲卸も始めました。50ほどの小売店にストッカーを置いてもらい、自社商品を置いていくシステムを作りました。
ちゃこ
小売店というと、スーパーマーケットなどでしょうか?
経実さん
いや、そのころは、まだスーパーはなかったね。みんながスーパーに行きだしてからは、売上も段々減ってきたよね。
ちゃこ
あ、嫌なこと思い出させてすみません。せっかくシステム作ったのに、時代の流れは、怖いものですね。
経実さん
まー、20年くらい続けられたからよかったかなー。売り方も工夫して、時代にあわせて商売をしていかなきゃ、太刀打ちできんからねー。
ちゃこ
経美さんと茅野さんのお話がとても楽しい。楽観的というか、ひとつひとつ、起きてきた困難に対して、悲観せず、前向きに挑戦していく姿勢を感じます。創業60年続く秘訣はここにあるんだろうなー。

冷凍ハンバーグ誕生秘話

ちゃこ
美千代さんは、ずっと経実さんとお仕事されているんですか?

美千代さんは、経実さんの娘さん。共に会社を経営されています。

美千代さん
いえ、前職は、資料館の職員だったんです。人生のターニングポイントを迎える30歳の時に、転機がありました。好きな仕事だけど、このまま続けていこうか悩んでいました。同時期に、父も仕事のことで、悩んでいたようです。
ちゃこ
同時期に悩みを抱える親子、シンクロしている!?
経実さん
豚は基本的に、一頭買いなんですね。豚バラと豚ロースだけが、頻繁に売れてしまうので、腕やもものお肉は余ってしまうんです。余ったお肉で何かできないかと、〇〇の会長に相談しました。
ちゃこ
え!?〇〇って、あの日本料理界最高峰の!?
※大人の事情により、店名は伏せます。ご了承ください。

美千代さん
ですです、親戚なんですよ。
経実さん
数日経って、レシピが送られてきたのですが、それが、ハンバーグでした。
美千代さん
私もちょうど、工場にいたので、父とレシピを見ながら、

ハンバーグをつくりました。

それは、食べた瞬間のことでした。

美千代さん
こんなことを衝動的に言ってしまうほど、美味しかったのを覚えています。その時ですね、前職を辞めて父の会社を手伝いたいと思ったのは。
ちゃこ
そのエピソード、ずるいですよ、面白すぎます。
ちゃこ
これからの目標などあれば教えてください。
美千代さん
私たちの商品は、ギフトという市場でいかに勝負するかだと思っています。世間に認められて、高くで売ってもらう。単価を上げていきたいです。うちの商品を通して、枕崎のことを知ってもらいたいと思っています。枕崎には美味しい食材がいっぱいありますからね。
ちゃこ
これを聞いて、お父さんいかがですか?
経実さん
いいことです(^_^)

最後に

茅野さんの黒豚に対する愛情と親しみ、経美さんの前向きに挑戦していく姿勢、両者から学んだことは、どんな困難なことにも悲観的にならないことでした。楽しく分かちあえる仕事仲間を作ることも、長く仕事を続けるうえで大事なことだと思います。

「おとうさん、わたし、このハンバーグで生きていく。」

訪問してから2週間ほど経つのですが、いまだ、このフレーズが脳裏にやきついています。納得の美味しさのハンバーグ。是非一度食べてみてください。

明治屋さん販売店一覧

枕崎市かつお公社

枕崎地場産業センター

枕崎 お魚センター

枕崎 三愛マルシェ

枕崎 明治屋

頴娃 浜田鮮魚店

AEON九州

Amazon

ニッポンセレクト

情報参照元

株式会社明治屋

かごしま黒豚について

園田兵助について

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EIGO編集長 前迫昇吾

EIGO編集長 前迫昇吾

NPO法人 頴娃おこそ会 所属。 WEBデザイナーからデザイナーへのスキルアップを試みる新米パパ。相席屋で出会ったのが今の妻。移住ドラフト会議がきっかけで、鹿児島へほぼUターン移住。都会暮らしか、田舎暮らしか、選択を迫られている。