2022年1月に開催する
”感情をベースにつながるオンライン交流会”半歩先の歩き方MEET UP

鹿児島県内で”地域内外から人が集まる場”を運営している6組を「半歩先を歩いている方々」と定義し、各地域から1組ずつゲストに招いて地域における半歩先の歩き方についてお話を伺っていきます。

その中で参加者の皆さんと一緒にゲストの想いを深掘りしたり、参加者からの質問にゲストが答えたり(場合によってはそれぞれが抱えている課題を共有したり)といった双方向的な交流会を行います。

※本記事は半歩先の歩き方MEET UP当日の時間につながる、ゲストそれぞれの事前インタビュー記事です。

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今回は、2022年1月22日(土)19:30〜21:00に登場する霧島市 横川kitoの白水梨恵さんです。

– 白水 梨恵(しらみず りえ)さんのプロフィール

1987年 鹿児島市出身。高校卒業後、大学進学のために大分県別府市へ。サークル活動の中で出会ったまちづくりの世界にのめり込む。大学卒業後は、ITベンチャー企業に就職。しばらくしてNPO法人に転職し、地域に関わる仕事を開始。2014年に鹿児島県へUターンし、結婚と出産を経験。現在は霧島市横川町で、築90年以上の古民家を改修した「横川kito」を運営し「一般社団法人横川kito」の代表理事を務める。3児の母。

– 横川kito(よこがわきと)とは?

横川kitoは、霧島市横川町にある3つの機能(飲食、食品や雑貨の販売、宿:2022年春開業予定)を持つお店である。

昭和6年に建てられた元下駄屋の建物を、地元をはじめとする多くの人々の力を借りながら約1年かけて改修し、2021年4月15日に開業。

横川を訪れる人々を手作りのスパイスカレーやスイーツで迎えながら、地元で暮らす人々が地域の未来を考える「企図」の場としての顔も持つ。

– 空想しながら遊ぶのが好きだった幼少期

鹿児島市で、二人姉弟の長女として生まれた梨恵さん。幼少期は外で遊ぶよりも、室内で過ごすことが多かったそうです。

 

梨恵さん:すごい運動音痴で、大人になった今も自転車に乗れないんですよ。

子どもの頃は絵を描いたり、人形でおままごとをしたり。空想しながら遊ぶのが好きでしたね。

 

小学校は2年生までを地元の学校で過ごし、3年生以降は転校し、私立の小学校に通います。

その後、中学〜高校と約10年間を同じ系列の学校で過ごします。

– 初めて何かに打ち込んだ中高の演劇部

中学、高校では演劇部に入部。

3年に1度は全国大会に出場するような強豪だったこともあり、演劇部専用の部室があるほど優遇されていたそうです。

しかし梨恵さんが高校1年生の時に出場した地区大会では、まさかの初戦敗退。

その結果を受けて、校内新聞には「演劇部 7年ぶりの初戦敗退」の見出しが載るほど、学内では衝撃的な出来事だったようです。

そうして梨恵さんを含めて5人いた同学年の部員は、梨恵さんを残して全員退部してしまうことに。

そんな中、梨恵さんはというと、

 

梨恵さん:悔しすぎて辞める選択はなかったです。

逆に何かスイッチが入ったんでしょうね。ガッて集中して取り組むようになって、次の年は全国大会に出場しました。

そこで初めて、”自分ってやればできるんだな”っていうのを経験しましたね。

 

演劇部での活動を「初めて何かに打ち込んだ瞬間だった」とふりかえる梨恵さん。

演劇部のエピソードを聞いていると、当時から自分の意思でグイグイと物事を進めているように思えたものの、

「高校を卒業するまでは親の引いたレールに特に反抗もせず乗っていました」と意外な一面も。

高校卒業後も特に進みたい進路があったわけではなく、学校から勧められた指定校推薦を受けて、大分県別府市にある大学に進学しました。

そこで梨恵さんは、その後の人生に大きな影響を受けることになる、まちづくりの世界と出会います。

– 大分県別府市で感じた、まちづくりの面白さ

梨恵さん:初めて別府に行った時の、町の色んなところから湯けむりが立ち込めている風景がすごく印象に残っています。

 

大学入学後は「おもしろそうなものに全部首を突っ込みました」と、10個ほどのサークルに所属。

「計画性がないですよね」と笑うものの、充実した大学生活のスタートだったようです。

特にハマったのは、運動会を企画・実施する期間限定のイベントサークルで、友達の輪も大きく広がったと話します。

そしてイベントサークルでのつながりから、別府市の温泉を探検するサークルに入ることに。

 

梨恵さん:別府市って温泉が本当にものすごい数あって、観光協会が88ヶ所の温泉を巡るスタンプラリーをやってるんですよ。

パスポートならぬ、”スパポート”っていうスタンプ帳があって、各温泉にそれぞれ違う柄のスタンプが置いてあって。単純にそれがめっちゃ面白いな、と。

「別府ってこんなに温泉があるんだ!」っていう発見もあったし、それだけ温泉を巡ると町から山まで色んなところを移動するんですよね。

山に行くには車を持ってる子が一緒じゃないと行けないので、そこでまた新しい友達ができたりして。

そのサークルの活動を通して別府のおもしろさを感じたし、そういう楽しみ方を先輩達から教えてもらったことがすごく印象に残っています。

 

充実したキャンパスライフを送る中で、ある転機が訪れます。

– サークル活動を通して、まちづくりに関わることに

梨恵さん:温泉を巡るサークルに入って1〜2ヶ月が経った頃、サークル内の有志メンバーで、

”別府のまちづくりをガチでやる団体を作る”っていう話しが出てきて、そこに誘われました。

 

当時の梨恵さんは誘われたら断らない性格だったようで「じゃあ、入ります」と二つ返事。

具体的な活動内容としては、別府市にある”温泉神社”のお神輿を大学生が担いで町中を行脚するというもの。

温泉神社には、別府市内にある8つの温泉郷を束ねる1番偉い神様が祀られています。

 

梨恵さん:歴史ある神社なんですけど、人口が減ったことでお神輿を担ぐ人も年々少なくなり、日の目を見ない期間が長くなっている。

だったら別府にある大学に通う自分達がお祭りを企画して、温泉神社のお神輿を担ぐことで町に賑わいを取り戻そう、と。

 

とはいえ、大学生が歴史ある神社のお神輿を担ぐことは、そう簡単なことでありません。

企画実現に向けて、お神輿の保存会へ支援をお願いしたり、神社の神主さんに協力を仰いだり。行政が主催するまちづくり会議に参加したり。

学生の枠を飛び越え、様々な大人達の手を借りながら、お祭りは2日間開催。別府市内の8つの温泉郷を全て回ることができました。

もちろん、梨恵さん自身もお神輿を担いだそうです。

梨恵さん:お神輿を担ぐとやっぱり疲れてくるので、地元の町内会の人にご飯を出してもらうこともありました。

 

別府での活動にどんどんハマっていった梨恵さん。

 

梨恵さん:やってみて私はすごく楽しかったんですよ。

それなりに自分が成長したっていう実感もあったし、来年もやりたいなって気持ちもすごくあって。

充実感いっぱいで終えた1年目。

しかし周りを見渡すと、梨恵さんとは違った感想を持っている学生もいたようです。

– 成長する人と、そうではない人の差って何だろう?

梨恵さん:私と同じ1年生メンバーの中でも、私と同じように充実感を持っている人もいれば、「もう絶対にやりたくない」と言う人もいて。

途中でドロップアウトする人もいたんですよね。

その時に「ドロップアウトしちゃう人と、成長していく人の差ってなんだ?」と疑問が湧いて。

チームで何かを進めるとか、仕事とか、働くとかを、学生の立場じゃなくて社会に出て経験してみたいと思うようになりました。

 

2年生に進級後も、別府での活動に積極的に参加した梨恵さん。

2年目のお祭りも無事に終わり、3年生に……と思いきや、ここで1年間の休学に入ります。

 

梨恵さん:2年間のサークル活動を通して、「やっぱり本気でチームワークを学びたい」という気持ちが強くなって、

2年生が終わるタイミングで休学し、インターンシップに参加しました。

 

「チームワークを学ぶために、なぜインターン?」かというと、

梨恵さんが所属していたサークルの初代代表が、インターン経験者だったから。

 

梨恵さん:当時の1番身近なロールモデルだったので、同じ道を辿るのが手っ取り早いだろうな、と。

直接相談したら「僕が仲介してもらったNPOを紹介するよ」と言ってもらって、そのコーディネーターさんに相談しながら、インターン先を決めていきました。

 

そうしてインターンに参加するために、一度別府を離れ、東京へ。

– 休学し、1年間の企業インターンシップに参加

インターン先は主に中古本の買取・販売を行う企業で、最初の2ヶ月はモデル店舗で基本的な仕事内容やオペレーションを教わりました。

少しずつ新しい生活に慣れてきた頃、突然の異動を命じられます。

 

梨恵さん:「明後日からはこっちの店舗にお願いします」と言われました。

そこはずっと赤字続きで撤退候補リストに上がっている店舗で、「ここの副店長をやってください」と。

 

ちなみに店長も新卒採用の方だったらしく……

 

梨恵さん:店長は新卒なので4月採用なんですけど、私は3月からインターンに参加していて、「なんなら私の方が1ヶ月先輩ですね」みたいな。

新人コンビでの店舗経営が始まりました。

 

担当としては、梨恵さんがスタッフ教育や人材育成を。店長は経営に関する数字を見ていくことに。

上層部からは「好きにやって良いよ」と言われていたようです。

 

梨恵さん:やっぱり人間だから、仕事に対してやりがいとか楽しさが無いと、つい適当にやっちゃったりする事ってあると思うんですよ。

だから「お店をメインで回してくれるアルバイトの人達に楽しく、自分事としてお店に関わってもらうにはどうしたら良いんだろう?」っていうのはずっと考えてましたね。

なので、あんまり話したことのない子とわざと一緒に休憩に入って話したり、リーダー格みたいな子とも意図的にコミュニケーションを取って仲良くなったりして。

何ヶ月か経った頃には、経営について一緒に考えてくれるようになりました。

それ以外にも音楽好きな人にCDコーナーを任せたり、漫画好きの人に棚をお願いしたりと、様々な工夫を重ねていきます。

時には商品の配置換えや店内のレイアウト変更を、徹夜で手掛けることも。

すると段々と店舗の売上も上がり、最終的には黒字に転換しました。

 

梨恵さん:人が変わって、お店が変わっていく姿を目の当たりにできたのはすごく面白かったですね。

もちろん、何度も伝えたつもりだったけど、全然わかってくれていなくて凹んだこともいっぱいありました。

でも全体を通してみると、とってもやりがいのある楽しめた1年だったなと思います。

 

インターンに参加するきっかけとなった「本気でチームワークを学びたい」という思いは達成できたのでしょうか?

 

梨恵さん:やっている時は目の前のことに一生懸命なので、そんなに意識していたわけではなかったんですけど、

結果的にはあれがまさしくチーム作りだったなと思いますね。

 

1年間のインターンシップを終えて、舞台は再び、別府市へ。

– 復学後の別府のまちづくりで失敗を経験

復学後も別府でのまちづくりに参加した梨恵さん。1年間の社会経験を活かして、グイグイと物事を進めていく……と思いきや、

 

梨恵さん:インターンでの経験を経て、すごくうまいことやれそうな気がするじゃないですか。

でもその年に、すごく大きな失敗をするんですよね。

 

1年ぶりのサークルでは、元々同じ学年だった学生が、代表や副代表を務めていました。

 

梨恵さん:1度社会に出ているので、期待値が高くなっているというか、同じ歳の子達と目線が合わないことが多くなっていて。

当時の自分としては一生懸命やっていて自覚はなかったんですけど、側から見ると上から物を言っているような感じもあったと思います。

そこを自分から歩み寄って歩調を合わせれば良かったんですけど、「それ違うんじゃないの」みたいな感じで結構ぶつかってしまって。

それでも元同級生で、ガチのサークルを一緒に頑張ってた仲間達なので、結果的には良い方向に行った気がするけれど、その下の学年の子達までは、まとめきらなかったんですよね。

 

そういった影響もあってか、団体としてボロが出てしまう場面もあったそう。お祭り当日についても「結構大変でした」と話します。

そんな学生達の姿を見ていた別府の大人達からも「全体的に荒れてたね」と声をかけられました。

 

梨恵さん:インターンから帰ってきてやってるから、自分の中では尚更失敗感が大きくて。結構、就活まで引きずりました。

今ふりかえるとすごく良い経験だったと思うんですけどね。渦中にいる時は、すごく苦しかったです。

 

そうして3年生が終わり、就職活動が始まります。

– いつかはまちづくりを仕事にしたいけれど……

3年生で抱えた失敗はあったものの、サークルで別府の大人達と関わった経験から、「まちづくりを仕事にしたい」という気持ちを持っていた梨恵さん。

とはいえ、それがお金になりにくいこともわかっていたそうです。

そこで就職活動では、”短期間で稼ぎ方をどれだけ学べるか?”の視点で選び、東京にあるITベンチャー企業に内定をもらいました。

 

梨恵さん:まずは、”稼ぐとはどういうことか”を身に付けようと思って、とにかく稼げる会社。

給料が高いって意味の稼げるじゃなくて、どんどん売り上げが伸びている会社という基準で探しました。

 

そうして社会人生活1年目が終わる頃、東京で東日本大震災を経験します。

 

梨恵さん:やっぱりすごく地域のことをやりたい人間だったので「何かできないのかな」とか「自分ここに居ていいんだっけ」と、モヤモヤした思いを抱えていました。

ちょうど2月の終わりぐらいに、インターンを仲介してくれたNPOの人と会っていて、「いずれは地域の仕事をしたいと思っている」という話しをしていたんですね。

その時は、まだ2〜3年後かなみたいな感じだったけど、3.11後にその人から「震災復興の事業をうちのNPOで始めるよ。地域のことをやるんだったら今がいいタイミングじゃない?」と声をかけてもらい、転職を決めました。

– 2年間の修行を経て、鹿児島にUターンすることに

転職し、地域に関わる仕事を始めた梨恵さんですが、ずっと東京にいるつもりはなかったようです。

 

梨恵さん:全国のNPOの中でも特に大きいところだったので「2年間修行させてください」という気持ちでしたね。

転職後は、各地に地域づくりコーディネーターを増やしていく事業で、主に九州を担当。震災復興の事業にも関わらせてもらいました。

 

2年間働いた後は、鹿児島県へUターンすることに。

Uターン先は別府ではなかったんですね? と尋ねると、「正直、迷っていました」と話します。

 

梨恵さん:途中までは別府の方が候補としては強かった気がします。

高校時代は「鹿児島を早く出たい」と思っていたから、あんまり”鹿児島のここをもっと良くしたい”みたいなのは無くて、別府かなって。

とは言いつつも、別府は自分の大きな失敗体験がある場所だったので、もう10年以上経っているけど、帰るのにちょっと勇気がいるんですよね。

あっちは多分何も思ってないんだけど、申し訳ない気持ちも未だにあるし、迷惑かけたなって。

会いたい気持ちはめっちゃある反面、ちょっと緊張する場所なんですよ。

あとはこれだけ地域地域と言っときながら、「鹿児島のことを知らないぞ」みたいな。「じゃあ、まずは自分の地元から」と最終的には鹿児島に決めました。

– 2013年に鹿児島市へUターンし、現在は霧島市横川町へ

2013年にUターンした後は、企業と学生をつなぐインターンシップのコーディネート事業に携わりました。

翌年の2014年には結婚し、第一子を妊娠。産休に入るタイミングで退職。

出産後は1年間ほどカフェ勤務を経験し、夫の仕事の関係もあって霧島市へ。

そうして2人のお子さんが産まれ、現在は3人の子どもを育てながら、霧島市横川町で”一般社団法人横川kito”を起業。

地域の人達とのコミュニケーションを大事にしながら、日々、地域づくりに邁進しています。

– 3つの機能を持つお店 地域を企図する「横川kito」

2021年4月にオープンした「横川kito」はカフェ、食品と雑貨のセレクトショップ、ゲストハウスという3つの機能を持っています。

(ゲストハウスは、今年の春の開業に向けて絶賛準備中)

元下駄屋さんだった空き店舗を、DIYを中心としたリノベーションで復活させ、現在は横川町で暮らす人をはじめ、多くの人が足を運んでいます。

これからも地域を企図する場として、様々な活動に取り組んでいくことでしょう。

 

梨恵さん:kitoの改修工事は仕事の合間合間でみんなやってたので、1年ぐらいかかっています。

1番最後の「今日でkitoのDIY全部終わらせます! みんな力を貸してください!」と募集をかけた時は、

今まで手伝ってくれた人や初めましての人も合わせて、25人ぐらい集まってくれました。

その日だけで25人なので、全体を通したら、50人以上の方々がkitoの立ち上げに関わってくれています。

 

 

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オンライン交流会当日は、”一般社団法人横川kito”や「横川kito」といったお話しをメインに伺っていきます。

長島町のカイユーヤさんが登場する「半歩先の歩き方MEET UP」は、2022年1月21日(金)19:30〜21:00です。

参加申し込みと事前質問は、こちらから(参加無料)↓

▼半歩先の歩き方MEET UPの参加を申し込む

詳細については、Facebookイベントページまたは、EIGOの参加者募集記事をご覧くださいませ。

− オンライン交流会当日は、FacebookまたはYouTubeから

開始の時間になりましたら、EIGOのFacebookページまたは、YouTubeアカウントからご参加ください。

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半歩先の歩き方MEET UPは、鹿児島県から「つなぐ・つながる連携の場づくり事業」を受託したNPO法人頴娃おこそ会が実施いたします。

– 本事業の概要をまとめた冊子が完成しました!

(2022年4月追記)

「”感情をベースにつながるオンライン交流会”半歩先の歩き方MEET UP」の概要をまとめた冊子が完成しました。

冊子の中には本事業の中で生まれた大切な言葉の一つである、

”地域をつくっているのは「感情を持つわたし達ひとりひとり」である”

を1ページ目に明記し、県内6地域で活動されている方々のインタビュー記事(EIGOで公開したものと同じ内容になります)を掲載。

また、2週にわたって6日間の開催となった「半歩先の歩き方MEET UP」の舞台裏や、交流会の様子についてまとめています。

全40ページにわたる冊子の内容は、下記からPDFデータでご覧になれます。

県内の何処かで冊子本体を見つけた際は、ぜひ手に取ってみてくださいね〜!

かざり

かざり

2019年に移住。2023年1月まで南九州市頴娃町の地域おこし協力隊として活動し、卒業後も同じ町で過ごしています。ライターや広報の仕事をしながら、地域でも活動中。好きなドリンクは、赤いコーラです。