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ローカル鉄道と地域の相乗効果づくり 田中輝美さんオンライン講演会・トークセッションが開催されました|頴娃おこそ会 乗りものP – EIGO|エイゴー

2021年2月4日にゲストハウスふたつや、で

ローカル鉄道と地域の相乗効果づくり -田中輝美さんオンライン講演会・トークセッション-が開催されました。

主催は西頴娃駅の管理・運営を委託されているNPO法人頴娃おこそ会 乗りものプロジェクトです。

平日の午後という時間帯での開催でしたが、30名以上の方にご参加いただきました。

第1部 田中輝美さん講演会

第1部では、ローカルジャーナリストとして精力的に活動されている田中輝美さんの講演会が行われました。

「地域 × 鉄道」に関心が高く、かなりの鉄道好きという田中さん。

その証拠に、JR全線を20年かけて完全乗車した経験を持っています。

当日も活動拠点である島根県から、在来線と新幹線を乗り継いで頴娃町まで足を運んでいただきました。

田中輝美さんプロフィール:(告知ページより一部引用)
ローカルジャーナリスト。島根県浜田市生まれ。大阪大学文学部卒。1999年、山陰中央新報社に入社し、ふるさとで働く喜びに目覚める。琉球新報社との合同企画「環(めぐ)りの海-竹島と尖閣」で2013年新聞協会賞を受賞。2014年、同社を退職し、フリーのローカルジャーナリストとして、変わらず島根に暮らしながら地域のニュースを記録、発信している。その傍ら20年かけてJR全線を乗りつぶし、完全乗車達成。著書に『ローカル鉄道という希望』『すごいぞ!関西のローカル鉄道』など多数。また、仲間と中国山地編集舎を立ち上げ、100年続ける年鑑『みんなでつくる中国山地』の取り組みも始めた。2021年4月より島根県立大学地域政策学部地域づくりコースの教員として着任。

「ローカルジャーナリスト:地域に暮らしながら、地域を記録、発信するジャーナリスト」という聞き慣れない肩書きは、田中さん自身が作ったもの。

新聞社で働いた経験を活かして、現在はフリーランスとして活動しています。

2018年に島根県雲南市で開催された「木次線沿線の魅力 大発表会」の様子や、鉄道の可能性を広げるためのお手本として兵庫県の「北条鉄道」の紹介があったりと盛りだくさんの内容でした。

その中でも特に心に残ったのは、2018年3月31日に廃止されたJR三江線の物語。

廃止された翌日の4月1日に撮影された踏切の写真を見ながら「喋っているだけで泣きそうになる」「地図からも消えました」と話す田中さんの姿が印象的でした。

人口減少時代に新しい鉄道を作ることは不可能。

一度消えたら復活しないからこそ、ローカル線の未来は沿線で暮らすひとりひとりの行動にかかっています。

南九州市を走る指宿枕崎線も少しずつ元気がなくなっている現在。

気軽に電車に乗ってお出かけを…とはいかない昨今ですが、乗る以外にも地域の鉄道を存続させる方法はあります。

今回のオンラインイベントが、少しでも指宿枕崎線の未来を明るく照らすきっかけになればと思います。

第2部 トークセッション

第2部ではローカル鉄道と地域の相乗効果づくりをテーマに、中原水産株式会社の中原晋司さん。

NPO法人頴娃おこそ会の加藤潤さん、葛岡克紀さんの4人でトークセッションを行いました。

まずは、頴娃おこそ会 乗りものプロジェクトでリーダーを務める葛岡さんから、管理を委託されている西頴娃駅でのイベントの様子や、今後の活用計画について。

続いて、中原水産株式会社の中原さんから、自身の生業であるかつお節と鉄道を組み合わせた「おだし列車」の様子や、観光列車 指宿のたまて箱(いぶたま)との連携した企画の紹介がありました。

トークセッションでは鉄道の話題だけに留まらず、地域との連携の取り方など大いに盛り上がりました。

チャットに寄せられた質問に答える場面もあり、オンラインながら参加者のみなさんと相互的なやり取りが出来たように思います。

後半には、南九州鉄道プロジェクトの話題もあがりました。

さいごに

昨今の事情からオンライン開催という形を取ったローカル鉄道と地域の相乗効果づくり -田中輝美さんオンライン講演会・トークセッション-

一時回線が途絶えるトラブルがあったものの、全体としては鉄道の未来を考える意義深い時間になったように思います。

鉄道好きな人はもっと好きに。そうではない人は、それなりに…ではないですが、先人たちが作り、今に繋げてくれた鉄道を1日でも長く残していくために。

頴娃おこそ会 乗りものプロジェクトでも今後、駅前行商市といった催しや、指宿枕崎線の活用など、地元目線と鉄道ファン目線を組み合わせた企画を考え実施していきます。

鉄道の未来を明るく照らせるように。

まずは、わたしたちが暮らす指宿枕崎線から。

 

(一部写真:NPO法人頴娃おこそ会 乗りものプロジェクト)

関連リンク

田中輝美さんオフィシャルサイト

かざり

かざり

2019年に移住。2023年1月まで南九州市頴娃町の地域おこし協力隊として活動し、卒業後も同じ町で過ごしています。ライターや広報の仕事をしながら、地域でも活動中。好きなドリンクは、赤いコーラです。